AmiNature代表取り締まられ役兼、山梨の桃王子。プライベートでは妻の尻に敷いてもらっている良き夫でもある。フルーツにかける情熱は山梨一、いや関東一かもしれない。
初めまして、株式会社AmiNatureの代表、向山 浩太です。
AmiNatureのWebメディアがオープンして約1ヶ月、多くの方から反響をいただき、嬉しく思っています。
今日は、僕のAmiNatureに対する想いやこれまでの経緯などをみなさんに少しお伝えできればと、文章を綴ってみました。
今から70年前、大きな石が転がる荒れた土地を祖父は一つ一つ石を割り、開墾しました。
畑を受け継いだ父は、気候と時代に合わせた品種の改良、栽培方法を整えました。
これが今のAmiNatureの、大きくてみずみずしい桃の原点です。
畑を受け継いだ今、僕が重要課題と考えていることは、山梨県の農家の課題でもある通年での栽培や加工、雇用整備です。
なにより、山梨にこれからも桃畑を残していきたい、僕が感じる心地よさをできるだけ伝えたい。
フルーツはその土地の気候に合ったものが育ち、それぞれに旬の時期があります。
山梨県では桃とぶどうだけでなく、キウイやイチゴ、柿など他にもたくさんのフルーツが生産できます。
そんな山梨だからこそできる数種類のドライフルーツ作りに、AmiNatureは取り組んでいきます。
僕は、山梨県の笛吹市一宮町という山合いに桃の木が広がる場所で生まれました。
子供の頃は毎日が冒険だったのを今でもよく覚えています。
特に少し霧のある早朝の雰囲気や梅雨の時期の桃の葉が鳴らす音は、なにか厳かな感覚すら受けます。
そしてなにより、畑にいる祖父母が好きでした。
その後、大学進学のため上京してからも、頭の片隅には途絶えさせたくない、山梨の風景がありました。
AmiNatureでフルーツに関わるようになるまで、2006年から僕は約7年、機械系の設計企業で社会人としての常識、考え方を1から教えてもらいました。
僕を育ててくれた上司に会社を退職したい旨を伝える時は、これまでの恩や寂しさを思い返して、直視できませんでした。
バリバリ理系の上司は物事には白と黒しかない、惜しいはなく100点以外は0点と考えるようなドラスティックな人。
僕にとってそれはとてもわかりやすく、自分にあった考え方でした。
必要ならやる、不要ならやらない。その判断に時間をかけない。
これは今の会社経営でも重視している考え方です。
そんななかで生まれた、AmiNatureのドライフルーツ。
作る上でこだわりたかったのは、まずはおいしいこと、そして素材そのままの味を生かすため無添加製造であること。
研究する上で様々な品種、ランクのフルーツを加工比較し試しましたが、ドライフルーツに適していたのは生で食べてもおいしい、鮮度抜群で痛みのない完璧な「正規品」となるフルーツでした。
正規品にならないハネ出されたものを使えばもちろんコストを削減できますが、山梨県でのドライフルーツ作りとしておいしさの面で妥協はできませんでした。
フルーツそれぞれの特性に合わせて収穫のタイミングを調整し、乾燥の温度管理と時間調整を行うことにより、それぞれが持つ最大限のおいしさを引き出す。
細かな品質管理のため、なかなか製造量を増やしきれずにいましたが、多くの農家にご協力いただきながらクオリティを下げずに少しずつ数を増やしてきています。
こうしてできたドライフルーツは、2016年の夏に出品したパリとロンドンでの展示会でも多くのご好評をいただきました。
また砂糖や添加物を一切使わずに無添加で製造しているため、小さなお子様を持つお母さんにも喜んでいただいています。
今後も、AmiNatureを通じて少しでも多くの方にフルーツをより身近に、おいしく味わっていただけるようにより一層の研究を重ねていきます。
Webメディアでも、みなさまのお役に立てるような情報を発信してければと考えておりますので、ぜひチェックしていただければ幸いです。
以上、僭越ながらAmiNature向山 浩太でした。