こんにちは、KAORIです。
蝉の鳴き声が聞こえて暑い夏が近づいてくると、扇風機に当たりながら風鈴の音を聞き、スイカを頬張った幼少期を思い出します。
「スイカとメロンは野菜の一種なんだよ」と母に教わった記憶がありますが、みなさんはなぜ野菜に分類されるのか、ご存知でしょうか。
これだけではありません。
スイカやメロンの皮には、独特な模様が浮かんでいますよね。なぜあの模様になったのでしょうか。
今回は、これらの不思議を中心に、スイカやメロンにまつわるエトセトラをご紹介します。
なぜスイカとメロンは野菜の仲間なの?
スイカもメロンも、みずみずしくて甘いため、夏のデザートとして定番ですよね。
そのためフルーツと間違われることが多いですが、農林水産省では「果実的野菜」という野菜の一種に分類されています。
では、野菜とフルーツの違いはどこにあるのでしょうか。
それは「実のなり方」にあります。
一般的に、1年生で樹にならない実が野菜、永年生(2年以上枯れずに育つ)があり、樹に実がなるものがフルーツ、という育ち方によって分類されています。
りんごや桃は樹ができて何十年もの間実をならせますが、きゅうりやナスは毎年新しい苗を植えないと実がなりません。
果実的野菜は近年できた新しいグループ分けで、スイカやメロンのほかにはイチゴ、アボカド、バナナ、パッションフルーツなどがこのグループに分類されています。
野菜とフルーツの定義は国によっても分類の仕方が異なりますので、各国でどのように分類されているのか知るのも粋な楽しみ方ですね。
スイカやメロンの皮模様の不思議
スイカもメロンも、同じウリ科で独特な皮模様が特徴的ですよね。
なんとも言えない派手な皮模様ですが、スイカにもメロンにも、模様の成り立ちにはそれぞれしっかりとした理由があります。
ふだん特に気にせず食べていることの多いスイカとメロンですが、夏をより楽しむ豆知識にいかがでしょうか。
スイカの皮模様と言えば、緑に黒の縞模様、“派手”の一言につきますよね。
それもそのはず。実はその派手さ、スイカ自身が狙ってあの模様になったのです。
その秘密は、スイカの原産地にあります。
なかなか雨が降らないアフリカの砂漠付近を原産地とするスイカは、種子が遠くまで分散されないと絶滅してしまいます。
分散させる方法としてスイカが進化の過程で考えたことは、鳥に食べてもらい、種子入りのフンを新天地に落としてもらうこと。
そのため、遠くからでも鳥に気づいてもらえるよう、派手な縞模様になっていきました
確かにあの縞模様は遠くからでもよく目立ちそうですね。
メロンの皮模様と言えば、マスクメロンなどの白い網目模様が特徴的ですよね。
スイカのように目立たせるため?と思いきや、あの模様ではさほど目立ちません。
実は、スイカとはまったく異なる理由で模様ができています。
マスクメロンは、実は小さいうちは網目模様がなくつるつるしています。
しかし成長するにつれて、表皮よりも内側の果実の成長が早いことで内外の成長差が生じ、内側から圧力がかかり表皮が耐えられなくなってヒビが入ります。
そのヒビを塞いで保護するために内側から果汁が染み出し、固まったものが網目模様の正体です。
この工程が幾度となく繰り返され、最終的にネットのような網目模様ができあがります。
スイカとメロンに含まれる成分と効用は
夏バテ防止に最適
スイカとメロンは、どちらも火照った体の体温を下げるフルーツ。
さらにカリウムが豊富なため、夏バテにも効果があります。
夏バテの原因は大量の汗をかき、同時にカリウムが体外へ出てしまうことで起こる低カリウム血症です。
カリウム不足は、脱水症状や嘔吐、食欲不振、吐き気などのさまざまな症状を引き起こします。
こういった症状が出る前に、夏が旬のおいしいスイカやメロンで夏バテを防止しましょう。
そのほかにも、夏バテにはさまざまな原因があります。
アミナチュール内の以下の記事で、夏バテの主な原因やスイカ・メロン以外にもおすすめのフルーツをご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
夏バテを防止しよう!主な原因3つと農家おすすめのフルーツ5選
美容にもGOOD
スイカとメロンには、リコピンやβカロチンが多く含まれています。
これらの成分はアンチエイジングや皮膚粘膜の保護、新陳代謝を促す効果が期待できるため、特に紫外線が多くなる夏に気になる美容にも効果抜群。
また、血行の循環をよくする働きがあるシトルリンは、冷え性の改善や血行不良から起こる肩こり、むくみなどの改善が期待できます。
オフィスワークが中心の方は、特に積極的に取り入れたいフルーツです。
ただし、冷たいスイカ、メロンの食べ過ぎは腸を冷やしてしまうことも。
食べる量や温度にも、注意してくださいね。
まとめ
スイカとメロンの模様について、驚きの真実ですよね。
わたしは毎年夏に、家庭菜園程度にスイカを数玉栽培しています。
収穫したスイカは、丸ごと楽しむために中身の赤い部分を食べた後、皮の部分の浅漬けにして食べます。
作り方はとっても簡単。
皮を適当な大きさにカットして塩をまぶして軽く揉み、1日冷蔵庫に入れておくだけ。
レモン汁を少しかけると、さっぱりしてさらにおいしさが増しておすすめです。
メロンは、ドライフルーツにして白ワインに戻し、その白ワイン漬けメロンを少しずつ食べながらワインを飲むのがお気に入り。
甘くておいしい果実部分を、そのまま存分に楽しむのももちろんですが、こういった少し変わった食べ方にチャレンジしてみるのもおすすめです。