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同じ果物でもドライフルーツの種類が多いのはなぜ?知っておきたい製造方法4つ

March 8, 2017
同じ果物でもドライフルーツの種類が多いのはなぜ?知っておきたい製造方法4つ
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AmiNatureの看板娘。ドライフルーツへの愛情は誰にも負けない。一番好きなドライフルーツはやはり桃。

こんにちは、KAORIです。
近年コンビニやスーパーで簡単に手に入れることができるようになり、わたしたちの身近にあるドライフルーツ。
普段口にしているものでも、その製造過程まで知っている方は少ないのでは。

同じ種類のフルーツを使ったドライフルーツでも、見た目や味はさまざま。
ここには、製造方法に秘密があるのです。

そこで今回は、お店などでわたしたちがよく目にするドライルーツの製造方法の種類を4つご紹介したいと思います。
次回購入する際の参考にしてみてください。

フルーツの水分とドライフルーツの水分

フルーツのほとんどは、80%〜90%が水分でできています。
生搾りジュースなどがあるのでなんとなく水分が多いのは想像できますね。
フルーツの水分には2種類あり、自由水と結合水に分かれています。
自由水とは、食品の成分と結合せずに、蒸発したり凍ったりできる水分のことです。
結合水とは食品中のたんぱく質や多糖類と強く結合していて、乾燥されにくく、氷点で凍らない水のことです。

ドライフルーツは前者の自由に移動できる「自由水」を脱水させてできたものをいいます。
フルーツの脱水方法=ドライフルーツの製造方法ということになります。

ドライフルーツの製造方法4つ

 

<太陽に当てて干す、天日干し>


文字通り、直接太陽の光を当てて風通しのよい場所で干して乾燥させる方法です。
海外では湿度が低く、特に温かい国では天日干しの方法でドライフルーツをつくっているところが多く見られます。

スペースさえあれば、一度に大量のフルーツが加工できるところが最大のメリット。
太陽の光を浴びる事でビタミンDや鉄分の栄養素の濃度が上がり、旨味も凝縮されます。
自宅のベランダなどで簡単にできるところも魅力です。

干し柿や梅干しは昔から日本で作られている天日干しの代表食材ですが、糖度の高いフルーツをカットして外に置いておくと虫が寄ってきやすいというデメリットもあります。
秋〜冬のカラッと乾燥した天気が続く日は天日干しに向いていますが、日本の気候は湿気が多いためカビが生えやすくなり、天日干しをする際は雨などの天気や夜の湿度も注意をしなければなりません。

自宅でドライフルーツを作るなら、洗濯ネットなどを使って干しているフルーツの周りを保護して虫を避けましょう。
夜に取り込めば、ある程度は湿度対策にもなります。

<一般的な機械乾燥>

一般的に流通しているドライフルーツのほとんどが、機械乾燥で作られています。
機械乾燥と一言で言っても、熱風の乾燥機、温風(低温)の乾燥機、マイクロ波の乾燥機など各企業によって乾燥の方法は異なりますが、どの手法もトレーに果物を並べて電気やガスで温風を送り込み乾燥させる方法です。

大量に一定の条件で乾燥できるため品質のバランスがとりやすく、衛生的な面でも安心できる点が機械乾燥のメリット。
さまざまある機械乾燥の手法の中でも、温風乾燥高温では一気に乾燥するため、ドライフルーツの旨味の成分である酵素を壊さずに保つことができます。
ちなみに、AmiNatureではこの「温風(低温)乾燥」を使用して、ドライフルーツを製造しています。

デメリットは、天日干しとくらべると一度に製造できる量が決まってしまう点。
機械乾燥時やメンテナンスのコストがかかってしまうことや、比較的時間がかかる機械の清掃ための人件費などもかかってしまうことなどから、製造コストが上がり価格が高くなってしまう傾向にあります。

<砂糖に漬け込む、浸透法(最後に機械乾燥)>


砂糖をフルーツに染み込ませ、その浸透圧を利用してフルーツの水分を抜き、最後に砂糖のベタベタを無くすために機械で乾燥させて仕上げる方法が、浸透法です。
外国産のドライフルーツなどにはこの方法がよくみられます。
保存性が高いことや、色落ちが少ないため鮮やかさが残ることが、大きなメリットです。

デメリットは、フルーツにも果糖があるためにたくさん食べてしまうと砂糖が加えてある分、糖分過多になる可能性があること。
ドライフルーツを購入する際、裏の食品表示ラベルの原材料の部分をチェックしてみてください。
最初または「キウイ」などのフルーツの次に「砂糖」が記載されている場合は、かなり多くの砂糖が使われている可能性が高いです。
糖尿病や糖質ダイエット中の方は、できるだけ砂糖を使っていない無添加のものを選びましょう。

<フリーズドライ(特殊な機械乾燥)>


フリーズドライとは、食品や原材料をマイナス30℃で急速冷凍させ、一気に圧力を下げて真空状態にし、水分を昇華(乾燥)させる特殊な方法です。

天日干しや砂糖漬けなどと比べると、無添加の加工で、かつ、原材料の色に近い状態のままドライにできるところがメリットです。
水分が多すぎて天日干しや温風乾燥などでは難しいとされるスイカなどをドライフルーツにすることができる点が、魅力のひとつ。
水分がかなり少ないため、スナック菓子のように軽い仕上がりになります。

ただし持ち運びなどで鞄の中に入れる際は、軽いがゆえに割れやすいため注意が必要です。
セミドライのドライフルーツよりもサクサクと軽い口当たりで食べやすいため、食べ過ぎには注意でしましょう!

オーブンでできる簡単ドライフルーツ3ステップ

用意するものはお好きなフルーツと、クッキングペーパーのみ!
ご自宅にオーブンがあれば、誰でも簡単にドライフルーツを作れる方法をご紹介します。

①フルーツを5mm〜7mmくらいの厚みにカットする。
②オーブンの天板にクッキングシートを敷き、フルーツを並べる。
③オーブンで予熱なしで100度で1時間、ひっくり返して30分加熱する。

冷めたら完成です。瓶などに入れて空気が入らないように保管しましょう。
りんごやオレンジは、皮ごとドライにできます。皮の部分にも栄養はたっぷり。
乾燥すると皮の食感も気にならなくなるので、栄養がある部分も食べられます。皮ごと使う際はよく洗ってくださいね。
長期保存もできるので、お中元やお歳暮などでたくさんフルーツをいただいたときなどにはぜひ試してみてください。

まとめ

わたしたちが普段口にしているドライフルーツは、今回ご紹介したようにさまざまな方法で製造されています。
どの方法で作られたドライフルーツを選択するかは好みにもよりますが、それぞれのメリット・デメリットを把握しておくと購入する際の参考になりますよね。
自分の好みのドライフルーツを見つけるためにも、製造方法による違いを把握しておきましょう。

 

KAORI
みなさまに素敵なドライフルーツライフを。AmiNature KAORIでした。

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4人は東京で出会った仲間でした。 建築、ファッション、IT、自動車開発と皆第一線で数年活躍してきましたが、あまりに忙しすぎる都会の生活に、日々のリズムを崩してしまいました。これをきっかけに、わたしたちは都会を離れ、それぞれ新しい土地で新しい人生の歩み方を探し始めました。

そして数年後、個々が新しいライフスタイルを模索した結果にたどり着いた一つの解がフルーツ、ドライフルーツを取り入れた健康生活です。 その中で得た情報をより多くの人に向けて発信できないかと考えたわたしたちは、再びこのサイトに集うこととなりました。

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