こんにちは、KAORIです。
今やスーパーやコンビニでどこでも手に入れることができるドライフルーツ。
そんな身近にあるドライフルーツがいつ頃からあるか知っていますか?
実は、私たちが生まれるはるか昔から存在していました。
その歴史は紀元前まで遡ります。
遡ること紀元前6000年頃、コーカサス3国近郊でぶどうやプラム、そしてプルーンの栽培が始まったことがきっかけで、フルーツを乾燥させると甘みが増すことが発見されました。
日本ではどうだったのでしょうか。
今回は、いつも食べているドライフルーツの歴史をご紹介します。
クレオパトラも好んで食べていた!ドライフルーツの王様デーツ
デーツの歴史
紀元前6000年頃にはドライフルーツの王様、デーツ(ナツメヤシ)がメソポタミアや古代エジプトで栽培され、クレオパトラも美容食として好んで食していたと言われています。
イスラム教の聖典コーランでは「神の与えた食物」、旧約聖書では「エデンの園の果実」と記述があり、「生命の樹」のモデルといわれています。
さらに加えて、遊牧民が移動する際に、栄養補給のためにデーツを食べていたそうです。
ではどのような栄養成分があるのでしょうか。
ドライにしても失われない!効果や栄養成分
炭水化物、鉄分、ビタミン類、カロチンなど免疫力アップや貧血の予防にもつながるデーツ。
また、食物繊維も豊富で、整腸作用により便秘の改善にもつながります。
昔は即効性のある栄養豊富なパワーフードとして、現在ではダイエットの目的や美容、健康などのために食べられています。
ひと味変わったドライデーツの食べ方2つ
材料3つ!簡単・おしゃれなドライデーツおつまみ
そのまま食べる人がほとんどのドライデーツ。
もちろんそのままで十分においしいのですが、ブドウ糖が豊富なため少し甘すぎると感じる人もいます。
そんな時に試していただきたい2つの食べ方をご紹介します。
材料
・ドライデーツ 3つ
・kiriのクリームチーズ 小分けの1個
・生ハム 大きいめの1枚
①クリームチーズと生ハムを3分割する。
②ドライデーツの種を取り除く。
③生ハムにカットしたクリームチーズとデーツを並べて巻いたら完成。
生ハムの塩っけとデーツの甘みとチーズが、絶妙なバランス。
たった3ステップで作れる簡単おつまみですが、見た目がおしゃれなだけではなく、甘いものが苦手な方でもデーツを楽しめる、一品です。
体も心もほっと温まるホットミルク
材料
・ドライデーツ 2つ
・牛乳 200ml
①ドライデーツの種を取り除きます。
②牛乳とデーツをミキサーにかける。
③鍋に移して弱火で沸騰しないように温めたら完成。
沸騰させてしまうと膜ができてしまうので要注意。
ひと味変わったホットミルクはいかがでしょうか。
まったりとした甘さで、特に寒い冬にはぴったりです!
別名「不老長寿」!古代ギリシャ神話にも登場するドライイチジク
イチジクの歴史
話を歴史に戻して、デーツに続いて乾燥イチジクが出てきました。
紀元前5000年頃から食べられていたイチジクは、旧約聖書に描かれたアダムとイヴが食べた禁断の知恵の実だったという説もあります。
アラビア半島が原産ですが、古代ギリシャとも深い関わりがあり、墓の壁画などにイチジクが描かれていました。
ギリシャ神話では、豊穣の女神デーメーテルが秋果を人間に知らせ、その実をイチジクと名付けたとされています。
古代ローマ人は、ギリシャ神話の豊穣とブドウ酒の神であるバッコス(バッカス)がイチジクをもたらしたと考え、毎年最初に収穫されたイチジクを奉納していたそうです。
たくさんの実をつけることから、多産や豊穣のシンボルともされています。
イチジクはドライフルーツの女王様!デーツに並ぶ栄養成分
デーツと同様にイチジクは栄養価が高く、カルシウム、ビタミン類、食物繊維、ポリフェノールなどが豊富です。
そのため「不老長寿のフルーツ」と呼ばれることも。
たくさんの栄養成分があるイチジクですが、生のものは賞味期限が数日ととても短いです。
そのため持ち運びなどに重宝されたのは、生と同様たくさんの栄養素が詰まっている乾燥させたイチジクでした。
デーツがドライフルーツの王様なら、イチジクはドライフルーツの女王様のような存在とも言えるでしょう。
ドライイチジクの間違いない!2つの食べ方
サラダにちょいのせ!
材料
・ドライイチジク 2つ
・お好みのサラダ(ベビーリーフ入りがおすすめ)
・ナチュラルチーズ (ブロックのものがおすすめ)
①サラダの上に細かく切ったドライイチジクをまぶす。
②ナチュラルチーズをピーラーで薄くスライスしてサラダに乗せる。
③お好みのドレッシングをかければ完成。
ちなみに、AmiNatureスタッフのおすすめは濃いクリーム系のドレッシング。
イチジクの甘酸っぱさとクリームの濃厚さが、最高のコンビネーションを見せてくれます。
サラダのシャキシャキにイチジクのぷちぷちした食感が合わさった新食感サラダ。
サラダのレパートリーに追加してみてはいかがでしょうか。
簡単ホットケーキに入れるだけ!
イチジクと相性バツグンの食材と言えば、パン。
クリスマスに作るシュトーレンに、ドライイチジクは欠かせないものです。
しかしパンを焼くのは、ちょっと手間がかかりますよね。
そんなときにはホットケーキに混ぜるだけで、簡単にイチジクパンを作ることができます。
材料
・ドライイチジク 3つ
・ホットケーキミックス 150g
・牛乳 100ml
・卵 Mサイズ1個
・くるみ 5個
①ドライイチジクとくるみを細かくカット。
②ボールにホットケーキミックスに牛乳と卵を入れて混ぜ合わせる。
③混ざったら、カットしたくるみとドライイチジクを入れ、軽く混ぜてなじませる。
④生地の3分の1をお玉ですくい、ホットケーキと同じように弱火で焼いて、プツプツしてきたらひっくり返す。
⑤約2分焼いたら、簡単イチジクパンの完成。
メープルシロップが合うのはもちろんですが、付け合わせにマスカルポーネチーズもおすすめ。
イチジクとチーズの組み合わせは、やみつきになること間違いありません。
日本のドライフルーツの歴史
日本が代表するドライフルーツは、梅干しと干し柿などが挙げられます。
梅干しは紀元前200年頃から、干し柿は平安時代に中国から日本に伝えられました。
日本では昔からフルーツ以外にも煮干しや干し芋など、食料が採れない寒い冬のための保存食として、栄養価の高いものが天日干しされていました。
しかし湿気が多い気候のため、イチゴやキウイなどの水分の多いフルーツを乾燥させることが困難でした。
そのため、水分量が比較的少ない梅と柿が使われたのです。
まとめ
ドライフルーツの歴史、いかがでしたでしょうか。
私たちの生まれるずっと前からあるドライフルーツ。
栄養価の高いものを長期保存する仕組みができたのがそんなにも昔とは、驚きですよね。
ドライフルーツは、製造してから半年〜1年の賞味期限があります。
小瓶に種類ごとに分けておいて、自分の体調に合わせて食べるのもいいですね。