こんにちは、KAORIです。
前回のブログでご紹介した桃の様子から2〜3週間たった今、桃は大きいもので4〜5センチくらいの大きさになっています。
参照:桃の花が咲き終わって1ヶ月、現在の桃の姿をご紹介します
現在は、前回ご説明した間引く作業の「摘果」と、厳選した商品となる桃に袋をかける作業を行っています。桃の花が咲き始めた頃から、間引いて、間引いて、間引いて、ようやく長い道のりを経た一番元気で成長しそうな1個を選んでいます。
なぜ袋をかけるか、理由は大きく分けて3つあります。
1つ目は、甘くておいしい桃を狙う、鳥や虫などから守るため。
2つ目は、日焼けや雨などでついてしまう表面の傷を防ぎ、きれいな外形を保つため。
3つ目は、成長に伴い果肉が割れてしまう「裂果」を防ぐため。
かける袋は桃の品種によっても多少変わりますが、よく見られる袋は薄くて白い内袋と厚く茶色い太陽の光を通さない外袋が2枚重なっているものです。
桃は袋をかけない状態で育てるとみなさんがよく見る桃よりもずっと赤に近い濃いピンク色になります。
桃の名前の由来は、桃が赤く燃えているような色から「燃実(もえみ)」と呼ばれたことがはじまりとする説もあるくらい。
わたしたちがよく目にする薄いピンク色の桃は、袋をかけることによって人工的につくられた色です。
赤い桃をつくろうと袋かけをしなかった場合、本来採れる桃の数に比べて半数以下しか収穫できなくなります。
桃はそれだけ大敵が多く、デリケートなのです。
袋を取るタイミングは品種にもよりますが、収穫の7日〜14日前に太陽の光を遮っていた茶色の外袋だけ取ります。
すると中からクリーム色をした大きな桃が顔を出します。
そのタイミングから光を吸収しはじめ、一気に色が来てピンク色に染まっていきます。
ところで桃がなぜピンク色なのでしょうか?
桃は最初、緑色をしています。これは桃には葉と同様、クロロフィルが含まれているため。
袋をかけて光を遮ることによって、クロロフィルの量が減り、クリーム色になっていきます。
袋を取って光を当てることで、桃の中のポリフェノール成分の一種であるアントシアニンが反応してピンク色へ変化します。
最近では桃のお尻のほうの緑色を残し、ピンク色から黄緑色のグラデーションにさせる方法を取り入れてるところもあります。
食べごろは黄緑色から黄色(クリーム色)になったとき。
それからは足が早いのでギフト用などで送る場合の桃によく使われ、配送されるころにはちょうどいい食べごろになるようにつくられています。
AmiNatureではギフト販売用の桃をつくっているため、大きめの桃ばかり。ギフトにはもちろん、自宅用にご注文されるリピーターもたくさんいらしゃいます。
桃はすぐに売り切れてしまうため、ありがたいことに毎年「買いたかったけれどもう売り切れていた」というお声をいただきます。
そこで今年から、少しでも多くの方にAmiNatureの桃をお届けできるように予約販売を開始することにしました。
受付は6月5日より開始します。
予約フォームにつきましては、予約開始日にご案内いたしますので、もうしばらくお待ち下さい。
AmiNatureの桃が、みなさまのおいしく幸せなひとときを過ごすお手伝いになりますように。